プラスチックは現代産業に不可欠な存在となりました。家具やインテリアデザインから機械・プラント設備まで幅広く使用されています。特に熱可塑性プラスチックは化学組成上、溶融しやすい性質を持つため、加工時には細心の注意が必要です。さらに、加工痕や不揃いな刃先は高コストな手直し作業を招き、場合によっては部品全体の廃棄にすらつながります。ライツのポリカットチップソーは、こうした要求の厳しい素材を精密かつ効率的に切断する革新的なソリューションを提供します。
多様な用途、最適な結果
熱可塑性プラスチックは、家具製造における高品質なデザインパネルや店舗内装のディスプレイから、イルミネーション広告や機械部品に至るまで、幅広い分野で使用されています。アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン(ABS)、ポリアミド(PA)、ポリカーボネート(PC)、ポリエチレン(PET)、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリオキシメチレン(POM)、ポリプロピレン(PP)、 ポリフェニレンオキシド(PPO)、ポリスチレン(PS)、ポリ塩化ビニル(PVC)などの材料は、高精度のカット品質を必要とします。これらの要求に応えるため、当社はテーブルソー、スライドテーブルソー、パネル分割ソーにおいて最適な結果をもたらすソリューションとして、ポリカットチップソーを開発しました。
ポリカットチップソーは、極めて安定した超硬ろう付け刃(TCチップ)を採用しており、長寿命で信頼性の高い刃物寿命を保証します。面取りされた千鳥刃は、ケビキ痕を最小限に抑え、溶融を防止し、清潔で高精度のカッティングを実現します。この組み合わせにより、高品質の切れ味と刃の長寿命を両立させます。
振動低減による加工安定性の向上
カッティング品質の鍵となるのはメイン刃の安定性です。振動を低減し最適な減衰を実現するため、ポリカットチップソーには特殊レーザーオーナメントが採用されています。革新的なフィラーにより振動を効果的に吸収。さらに刃の配置を最適化することで振動をさらに低減し、静音性を向上させました。容易にツールを判別し迅速に選択できるよう、ポリカットチップソーには回転方向を示すカラーコード付き矢印を配置。青色マーキングは製造元であるライツ社を示し、黄色マーキングはプラスチック加工への適性を示す。これはライツの製品で既に確立された実績あるマーキング方式である。
あらゆる要件に対応するカスタマイズソリューション
ポリカットシリーズは直径300mmから450mmまでをラインナップし、標準的なテーブルソーやスライドテーブルソー、パネル裁断用チップソーを取り揃えております。異なる刃数により、それぞれの材料厚さに最適に適応し、カッティング品質をさらに向上させます。
適切なチップソーの選択に加え、加工工程のコンサルティングも重要です。なぜなら、カスタマイズされた用途では切断パラメータの正しい設定が重要だからです。チップソーの突出量、回転速度、送り速度といった要素はカッティング品質に大きく影響します。
持続可能性と効率性の融合
ポリカットチップソーは複数回の再研磨が可能です。これにより効率性が向上するだけでなく、環境保護にも貢献します。
この新開発のチップソーは、熱可塑性樹脂の高精度で経済的なカッティングを可能にする先駆的なソリューションです。卓越した加工結果、最大限の適応性、そして持続可能な生産を実現します。